3月末。
毎年この時期が近づくとそわそわする。
というのも、室内で育てている植物たちをようやく屋外に放出することができるから。

当方の冬場の室内環境は、暖房やLED光源、サーキュレーターで人工的に制御しているが、所詮人工は人工、屋外の潤沢な自然環境には遠く及ばず、強光を必要とするディッキアなどを美しいフォルムで育てることは結構難しい。
最近のLED光源はとても進化していて、より太陽光に近い波長を出すことができるものなどバリエーションも充実してきたが、とにかく数十株、数百株単位(稀だけど)で育てている場合は、一株一株に十分な光を当てることができなかったりと、照射範囲に難があったりする。
更により厳密に考えると、風の量や紫外線、二酸化炭素濃度なども関係してくるので考えだしたらキリがない。

 

かといって様々な環境を試しすぎると植物もへそを曲げてしまうようで、結果として多くのトラブルが出てきやすい。
なので冬季に室内管理するに限っては、あまり環境に力を入れすぎない方がリスクが少ない。
なんというか"育てる"より"現状を維持する"という考え方にシフトした方がここ数年の流れではうまくいっている。

 

ディッキア フォステリアーナ・フォステリアーナDyckia forsteriana-fosteriana

 

こちらはディッキア フォステリアーナ・フォステリアーナ。

 

温度は暑すぎず寒すぎない18℃前後にキープし、育てた。
光はガラス窓越しに入る太陽光とLEDで補助光を当てている。

成長点の色が落ち、やや徒長気味ではあるが、成長を抑えたのでまだいい形をキープしている。
葉の中間から先端までのしっかりトリコームが付いた部分は、昨年室内に取り込む前の状態ということになる。

このように植物は、年輪と同じように、生育中どんな環境で育てていたかが如実に葉に現れる。

 

一昨年は25℃越えでディッキアを管理していたが、光量が足らず徒長部分が結構な長さになってしまっていた。

 

 

 

このような感じで、冬場なんとか育てた株たちをいよいよ屋外に放出していく。

屋外管理

大阪の気温はここ数日5℃〜15℃ぐらいを前後している。

できれば屋外へ一気に出すのではなく、温度を調節した室内 → 調節していない室内(数日) → 屋外と、段階をふみながら移動させたほうが無難。
いきなり直射を当てると葉焼けすることがあるので、パーセンテージの低い遮光ネットで光を遮るといい。

ここで注意したいのは、屋外へ出せるものはしっかりと根張りした個体で、例えば株分け間際のものや、育苗サイズの個体は避ける。(これは通年言えること)
あとタンク系は最低気温が10℃ぐらいになるまで待った方が良い。

 

ディッキア マルニエラ・ラポストレイ レッドクローン
こちらはマルニエラ・ラポストレイの赤く色づく個体。

屋外に出して3日目。早々に赤色が綺麗に発生。

人工環境で試行錯誤していた期間はなんだったんだと虚しくなる瞬間。

 

 

ハウス管理

こちらはまだ子供サイズのディッキア。
しばらくは風を当てないようにする。風は体温を奪い、水分を発散させるので、子株にはまだリスクが高い。
とりあえず光と温度を慣らすことにとどめておく。
あとはこまめに様子を見て、異常が出れば室内に入れなおす。

 

 

以上。

今年こそはハウスを検討中...